2010年3月12日金曜日

神様のボート

神様のボート
 江國香織

ショコラ、に似ているなと思いながら
読み進めたのだけれど、ちがった。

ぼろぼろ泣いてしまったのは、
そういう話だから、ではなくて、

今の私には、泣くことが必要だったからなのだ、
と思う。

大人になるにつれ、
多かれ少なかれ、
感情をおさえることをおぼえていく。

それは、他の人とうまくやっていく上で
大切なことなのだけど、

ときどき、
感情を柵から解き放ってあげないといけないのかも。


小説の方が、自由に泣けるのは、

現実におきたことを理由に泣いてしまうと、
負けを認めることになるから、かな。

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