神様のボート
江國香織
ショコラ、に似ているなと思いながら
読み進めたのだけれど、ちがった。
ぼろぼろ泣いてしまったのは、
そういう話だから、ではなくて、
今の私には、泣くことが必要だったからなのだ、
と思う。
大人になるにつれ、
多かれ少なかれ、
感情をおさえることをおぼえていく。
それは、他の人とうまくやっていく上で
大切なことなのだけど、
ときどき、
感情を柵から解き放ってあげないといけないのかも。
小説の方が、自由に泣けるのは、
現実におきたことを理由に泣いてしまうと、
負けを認めることになるから、かな。
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