2009年3月27日金曜日

蘭日 患者/医者事情

風邪を引いた。
きのう、おとといが一番きつかった。
頭がガンガンして、体中が痛くて、
タクシーを使ったとしても
とても医者にいく気力はなく、ベッドに
もぐりこんでいた。

熱もさがり、頭痛も落ち着いてきて、今日やっと
ふらふらしながら自転車に乗って、医者にいった。
熱が下がっていることもあり、
「インフルエンザでは」という私の見立ては
一蹴され、
(だってあんなにきつかったのに)
薬をたくさん処方されて、帰ってきた。
薬はよく効いた。
パソコンの画面が眩しすぎることもなく、
頭痛もひき、仕事のメールもチェックできた。

そして思ったのが、
おととい、この薬が処方されていたら
楽だったろうな、ということと、
今日は、薬がなくてもなんとかなっただろう、
ということ(自転車にのれたのだから)。

つまり、一番つらい時、あるいはその前に医者に
行かなかったのなら、治りかけ、の今日は、
行っても行かなくても同じなのだ。

それでも医者にいって、どっさり薬を処方して
もらってくるのは、とても日本人的な無駄使いかもしれない、
と思った。

オランダでは、私が住んでいた当時、
医者不足だった。
ホームドクター(huisarts)制で、
原則としてホームドクターを飛び越して
専門医に診て貰うことはできない。

ホームドクターは予約制で、電話で予約をとろうとしても、
とにかく、つながらない!状態で、つながっても
緊急じゃない場合は、予約が入っても3,4日後とか、
一週間後、とかだった。
だから、風邪ごときでは医者にかからなかった。
じっと、回復を待つ。
首にヘルペスが出てきて医者にかかったときは、
塗り薬を処方して!と主張しても、
もう治りかかってるから、必要ない、といって
処方されなかった。

妊娠、出産のときも、驚くことがいろいろ。
その話はまた機会をあらためて。

そんなこんなでオランダ時代は、
極力医者にはかからない、骨太な私だったのに、
、、と思った次第。

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